フィッシュアイとは
みなさん「フィッシュアイ」って知っていますか。
↓↓の写真のようにパンの表面がぼこぼこしていたり、なんか空気が入ったように見えますよね。


この「ぼこぼこ」や「ぶつぶつ」したのが「フィッシュアイ」です。
ネットで「フィッシュアイ」と調べると、原因は置いといて、「見た目が悪いからよくない」と書かれています。
見た目だけ?? 笑
正直な話、味は変わらないです!!
食感は多少変化がありますけど。。気にならない程度です!!
味に関して、すごい職人さんや、美食家?素晴らしい味覚をお持ちの方以外はわからないと思います。
※右と左を比べながら食べれば、わかるかもしれませんが、「これはフィッシュアイができたパンの味ですね」と言う人に私は出会ったとはありません笑
なので・・「今回はフィッシュを気にしない」というか、あえて「フィッシュアイ」を出す、「成形冷凍できるベーグル」を紹介します!!
実際にお店でも使われている便利な製法です。
・色々なベーグルレシピはこちら↓↓
・ポテサラベーグル
・「チーズベーグル」レシピはこちら↓↓
レシピ

工程
1、無塩バター以外の材料を一緒にして練る
無塩バター以外の材料を全て一緒にして、練ります。
↓↓粉っ気がなくなってひとまとまりになったら、作業台に出して練っていきます。

5分くらい練ったらOKです。
2、無塩バターを加えて再度練る
ある程度表面がつるっとしたら、無塩バターを加えて、再度練っていきます。
5~10分くらい捏ねましょう。
少し表面が「つるっと」してきたらおしまい!!
↓↓このくらいでOKです。

3、生地を15分くらい休ませる
ラップや濡れ布巾をして(乾燥させないようにして)15分くらい休ませます。

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4、分割→丸め→ベンチタイム
生地を15分くらい休ませたら、分割して、丸めます。
今回は1個100gで分割しました。
分割したら、丸めて、10分くらい休ませます。
※少し生地を休ませた方が、この後の成形がしやすくなります。
↓↓乾燥しないように濡れ布巾をかぶせて、生地を休ませます。

5、成型する
生地を10分くらい休ませたら、ベーグルの形に成型します。
まず、ロールケーキのようにして、そこから、ベーグルの形にしていきます。
↓↓の絵のように生地をロールケーキのように巻きます。
※参考にまで。

↓↓ロールケーキにようになりました。

「ロールケーキ」みたいになったら、ベーグルの形にしていきます。
今度は↓↓の絵のようにして、ベーグルの形にします。

絵の順番に成形するときれいなベーグルの形になります。
※成形の仕方はたくさんあるので参考にまで。

6、冷凍する
成型したら、クッキングシートを敷いたタッパなどに並べて冷凍します。
ラップや蓋をしっかりして、乾燥しないように冷凍すると良いです。

これで、ベーグルが準備できました。
あとは好きな時に解凍して、茹でて焼成するだけです。
時間がある時に成型して、冷凍しておくと、とても便利です。
実際に「このようなやり方でパンを作っている」お店もあります。
7、解凍する
ベーグルを焼きたい前日に冷蔵庫で解凍します。
8~10時間くらいでしっかり解凍できます。
(夏場は6~8時間くらいです)
私は朝ベーグルを焼きたいので、前日の寝る前にベーグルを冷蔵庫に移しておくと、翌朝には解凍できています。
解凍後、冷蔵庫から出した生地は、とても冷たくなっています。
このまますぐに焼成すると、「外側だけが膨らんで、中央の方はあまり膨らまない」なんてことが起きるので、↓↓のように天板に並べて、30~1時間くらい放置しておきます。
※もし、生地が乾燥しそうなら、霧吹きを吹いたり、ビニール袋をかぶせるなどすると良いです。

8、お湯を沸かしてベーグルを茹でる(ケトリング)
・ケトリングについて。
工程7をしている間に大きいフライパンや鍋でお湯を沸かしておきます。
この時、砂糖を少し溶かし入れておくと、ベーグルの表面がパリパリになります。
水1㎏に対して、1~2%の砂糖を入れると良いです。

お湯が沸いたら、ベーグルを茹でていきます。
ベーグルの表面(上側)を下にしてお湯に入れます。
1分30秒したらひっくり返して、1分30秒茹でます。

↓↓しっかりと水を切って天板に並べます。

9、焼成する
ベーグルを茹で終わったら、すぐに焼きたいので、あらかじめオーブンを230℃予熱しておきます。
予熱が終わったら230℃のオーブンに12~15分くらい入れて、あとは様子(色)を見ながら調整していきます。
途中で前後の向きを入れ替えるときれいに焼けます。
↓↓おいしそうな色に焼けました!!

今回は冒頭にも書いた通り、あえてよくないとされている「フィッシュアイ」の「ベーグル」を作りました。
実際に日本のパン屋さんでもこのような「フィッシュアイ」が出てしまったパンはあまり店頭に並んでいません。
しかし、「外国のパン屋さん」や「ベイクオフベーカリー」に行くと以外と店頭に並んでいるところもあります。
「フィッシュアイが出たパンは店頭に出せるわけがない!」とか「見た目も重要なんだから!」ってずっと思っていました。
それがいろいろと経験したり、様々な話を聞いたりしているうちに、少しずつ考え方が変わってきて、今回、あえて紹介しました。
もし、少しでも興味が出たら、作ってみてください!!
・「ベイクオフベーカリー」についての「雑談」はこちら↓↓
うちでプロぱんポイント
ケトリング
「ケトリング」とはパン生地を茹でる工程の事です。
工程8でベーグルを茹でる時、ベーグルがクッキングシートにくっついて取れない時があります。
その時は↓↓のように切って、クッキングシートごとお湯に入れると簡単に取れます。

水温調整
今回の水温調整
目標の捏ね上げ温度:26℃
今回、水温は約「26℃」にしました。
↓↓参考にまで。

・詳しい水温調整の方法はこちら↓↓
・水温調整「その1」
・水温調整「その2」
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