【雑談】増えている「ベイクオフベーカリー」の強味について!!

雑談




皆さん「ベイクオフベーカリー」という言葉を聞いたことはありますか?

聞いたことがある人もいると思いますが、意外に知らない人も多いのではないでしょうか。


まず、近年のパン屋さんは大きく分けて2種類あると思います。


1つは「スクラッチベーカリー」です。
もう1つは「ベイクオフベーカリー」と言われるものです。


この2種類の違いは、「お店で粉から生地を仕込んで、パンを作る」ベーカリーか、「工場から冷凍生地を仕入れて、お店では途中からパンを作る」ベーカリーかということです!!


1からパンを作るベーカリーの事を「スクラッチベーカリー」。
途中から作るベーカリーを「ベイクオフベーカリー」と言います。



今回はこの「ベイクオフベーカリー」について少し、掘り下げて話していこうとおもいます。


1番の強味とは?

私、個人的に1番の強味は「職人がいらない」ということだとおもいます!!

なぜなら、粉から生地を仕込む必要がないので、いわゆる「修行や勉強」が必要ないということです。


私自身、「スクラッチ」も「ベイクオフ」も両方経験していますが、「ベイクオフベーカリー」に関しては、本当に仕込みの知識や技術を持っている人はいません出した。
(というかパンに興味がない人も多かったです。笑)


といっても、一昔前までは、冷凍生地を作っている工場から「技術を持った人」が直接指導に入っていたり、時々、現場にも顔を出していたので、従業員の何人かは、ある程度は「成形や発酵の取り方」など知識や技術がありました。


しかし、ここ数年で「冷凍生地のクオリティーが上がり、味や見た目が安定」(冷凍技術が向上)してきたこともあり、1か月ぐらいの研修を受けるだけで、「ベイクオフベーカリー」が素人でもオープンできるようになりました。

そのこともあって、パン製造技術や知識が一切なくても、だれでもパン業界に進出できるようになっています。


特にスーパーなどの現場には、常駐の正社員が1人もいない、アルバイトやパートだけで成り立っているパン屋さんもあります。

「責任者や正社員」は会社本部や他の店舗で仕事をしていて、何か問題が起きた時や、イベント事や人数が足りないときだけ、応援という形で来るところが多いです。


このように「知識や技術指導」などに時間をとられないので、その時間を利用して、接客指導や売り場の作り方など、他の業務に時間を使えるということは、「ベイクオフベーカリー」の強味だと思います。

好きな時にパンが焼ける!

「ベイクオフベーカリー」の他の強みは「好きな時にパンが焼ける」ことです。

この言葉は少し語弊があるので、言い換えると、「解凍するだけで、パンが焼ける」です。笑


普通「スクラッチベーカリー」だと、粉から仕込むので、店頭にパンを並べるまでに3~5時間くらい、かかってしまいます。

それに比べて、「ベイクオフベーカリー」は「冷凍生地」を解凍するだけなので、2~3時間あれば、店頭にパンが並びます。


それから、「イースト不使用の生地やパイ生地」などは解凍のまま焼成ができたり、解凍した後、発酵取らないで、焼成できるものなどもあります。
これらの商品なら10分~1時間くらいで店頭に出すことができます。


圧倒的に店頭にパンが並ぶまでの時間が短い!!
これは「ベイクオフベーカリー」の強味だと思います。

袋を詰め替えるだけの商品が便利!

「ベイクオフベーカリー」は、基本的に「アルバイトやパート」だけで成り立っているので、時給制です。

残業があまり認められなかったり、従業員の急な用事などで働く人数が少なかったりなど、よくあります。

そんな時に便利な商品が「袋を詰め替えて、自社の商品として出す」です!!

例えば「マフィン、ドーナツ、マカロン、カヌレ」などの焼き菓子があります。

それから「ケーキ、ロールケーキ」などは「カットして、パック詰め」の商品なんかもあります。

某有名カフェやなどでも、このような「冷凍ケーキ」は使われています。

このような商品があるだけで、「イベント事」や「急に商品が売れてしまった時」などの状況でも対応することができます。

そして、袋を詰め替えたり、カットするだけなので、他の部署から応援に来た人や、急にお願いした人でも、簡単に作業に参加することができるのも強味だと思います。

業者任せでOK!?

このトピックは正直、いい点も悪い点もあるので、今回はあえていい点だけ話します!

「ベイクオフベーカリー」には提携している業者さんから常に「季節もの」や「新商品」などの話が来ます。

もちろん、お互いにビジネスなので、こういったことは当たり前なのですが、「スクラッチベーカリー」は「職人さん」がいたり、そこのオーナーの意向があるので、正直、業者さんからの紹介は「ベイクオフベーカリー」と比べると圧倒的に少ないです。

ちなみに以前、私が働いていた「ベイクオフベーカリー」では毎月3~5品は商品が変わっていました。

また、多店舗の売値や売り場の写真なども参考にしながら、包材や陳列の仕方の提案、指導などもしてくれます。



それから、業者さんの方から、「賞味期限が近い商品が余っていて大変なんです。だからちょっと買ってくれませんか??」みたいな話も意外とあります。笑

まとめ

最近「ベイクオフベーカリー」が増えている理由は↑↑のようなことではないでしょうか。

もちろん、今回書いたこと以外にも、いいところはたくさんあると思います。


このような話を知ったうえで、訪れる「ベイクオフベーカリー」は、今までとはちょっと違う見え方をするかもしれませんね。

また、「ベイクオフベーカリーで仕事をしてみたい」とか「スーパー内のパン屋に興味が出てきた」など思っていただけたら、私はうれしいです!!笑

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