私はこれまで、個人店ベーカリー、インストアベーカリー(スーパー内ベーカリー)、工場など、様々な場所で製パンを行ってきました。
今回はその中でも、「大手製パン工場」について、少しお話しようと思います。
皆さんは、「製パン工場」と聞くと、どのようなイメージがありますか。
「大量生産、24時間稼働」とか「アルバイト、パートが多い」、「機械が作っている、だれでも仕事できる」とか、このようなイメージが多いのではないでしょうか??
実際に仕事をした感想は、半分イメージ通りで、半分イメージと異なります!!
まず、大量生産や24時間稼働に関しては、イメージ通りです。
とにかく、大量に作ります!
どのくらい大量に作るかと言うと、、、
私が仕事をしていた工場では「学校の給食パン」も作っていました。
曜日や時間帯によっては、「5、6時間、ひたすら生地を丸める」なんて作業もありました!!
そして、工場の電気が消えることはありません!!
正月でも稼働しています。
次に、アルバイトが多いこともイメージ通りだと思います。
正社員も多いですが、基本的にアルバイトとパートがほとんどです。
私が仕事をしていた工場では、正社員1人に対して、アルバイト、パートが7~10人くらいの割合でした。
そして、機械が作っている、だれでも仕事ができるに関しては、イメージと異なると思います!!
例えば、ミキサーは「横型、縦型、スパイラルミキサー」の3種類があり、どれも大型です。
店舗で使うようなサイズのものはほとんどありません。
しかし、これらのミキサーはどれも手動です。
自動投入機能がついていないものがほとんどです。
基本店舗と同じで人が材料を入れたり、捏ねげ具合をチェックしたりしなければいけません。
成形に関しても、包餡や8の字成形、メロンパン成形や食パン成形など、ほとんどが手作業です!!
包餡は機械にあんこやカレーフィリング、クリームなどをセットして、生地に乗っかった状態でベルトコンベアで流れてきます。
それを、アンベラを使って包んでいきます。
食パン成形やバゲット成形などは工場によって異なります。
新しい工場であれば機械が成形してくれますが、基本古い工場であれば、成形して、型に入れるまでが人の仕事です。
また、だれでも仕事ができるに関しては、部署によります。
上でも少し話ましたが、特に成形部署ははっきり言って、素人は無理です!!
もちろん、ほとんどの人が素人からスタートしていますが、かなり練習しないと難しいと思います。
また、ベルトコンベアの流れるスピードもかなり速いです。
このように「工場」と聞くと「機械が作る」というイメージが多いと思いますが、実際にのところ、人がかなり作業しています。
逆に機械化されていて、だれでもできる部署は袋詰め、検品、配送準備などです。
これらの部署でも多くの人が仕事をしていますが、ほとんどが機械作業です。
検品に関しては、商品が金属探知機を通ってくるので、基本、人の仕事は袋詰め後の目視くらいです。
その後、配送先の番重やかごに入れるのも人の仕事です。
場所にもよりますが、「流れてきたパンを番重に入れて、次へ流す」や「ひたすらパンを機械にセットする」などの業務はイメージ通りではないでしょうか?
これらの業務は基本だれでもできるので「週1,2回の学生アルバイト、あまり日本語が上手じゃない外国人スタッフ、あまり人と話したくない人」など、どんな人でもできます。
・まとめ
今回はざっくりとですが、「製パン工場の仕事」についてお話しました。
(これらが「製パン工場」の全てではないので、働く場所によって異なることも多くあります。)
イメージ通りの「製パン工場」でしたか?違いましたか?
私は正直、働く前と後ではかなりイメージが異なりました。笑
他の雑談は→こちら
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