ミルヒブロートの「ミルヒ」はドイツ語でミルク(牛乳)、「ブロート」とはブレッド(パン)のことです。
つまり「ミルクブレッド」や「ミルクパン」という意味です。
今回は、名前の通り、ミルクが効いたコクのあるパン、「ミルヒブロート」を紹介します。
生地を作った後、分割して丸めて冷凍しているので、あとは焼きたいときに解凍して、成形、焼成することができます。
そのまま丸めて焼成しても美味しいですし、あんぱんやメロンパンなどにするのもおすすめです。
ミルク/牛乳風味の生地なので、いろいろなものに合うと思います。
・ドイツ・オーストリアのパン
・カイザーセンメル
・プレッツェル
・ツヴィーベルブロート
レシピ

工程
冷凍生地玉は「ミキシング→1次発酵→分割→冷凍」の流れ作ります。
分割まではいつも通りの工程と同じです。
1、バター以外の材料を一緒にして練る
無塩バター以外の材料を全て一緒にして、練ります。

ある程度表面が「つるっと」するまで練っていきます。(10分程度)
↓↓ある程度表面がつるっとしたらOKです。
(つやが出る必要はありません。)

2、バターを加えて練ります
無塩バターを加えて再度練っていきます。
今度は表面につやが出るまでしっかり捏ねます。
↓↓表面がつるっとして、つやが出るまで、捏ねたらOKです。

3、生地を15分休ませる
生地を15分休ませます。その後、再度丸めます。
本来、パン屋さんではミキサー(パンを捏ねる機械)で生地を捏ねるので、しっかりと練ることができます。
しかし、それに比べて、手捏ねの場合は、力が弱く、生地をしっかりと捏ねることができません。
そこで、捏ねた生地を少し休ませることによって、粉が水分を吸って、なじみ、しっかりとした生地を作ることができます。
※家庭では菓子パンや食パンなどのしっかりと捏ねる必要がある生地は、この方法を使うと良いです。
↓↓タイマーで15分をかけて、生地を休ませていきます。

↑↑後で数種類のパンをつくるので、2つに分けているだけです。(気にしないでください!笑)
4、生地を丸めてミキシング終了
15分経ったら、生地を丸めます。
これでミキシングが終了です。
↓↓再度丸めました。

5、発酵(1次発酵)をとる
30℃で50~60分くらい発酵させます。
(捏上温度によって時間は前後するので、気を付けましょう。)
50~60分経ったら、「フィンガーチェック」をして、発酵の見極めをしていきます。
1、指に粉をつけて、生地に穴をあけます。
2、穴がゆっっっくり戻るくらいでOKです。
※穴が速く戻る場合→発酵不足。
穴が深くなるor広がる場合→発酵過多
・「プロのフィンガーチェック」についてはこちら↓↓
↓↓穴がゆっっっくり戻ってきたのでOKです。

6、分割→丸め→冷凍する
1次発酵が終わったら、生地を分割して、丸めます。
その後、冷凍すれば冷凍生地玉の出来上がりです。
作りたいパンの種類によって分割重量を決めます。
今回は250g、60g、50gに分割しました。


以上で「冷凍生地玉」の完成です!!
これでパンを焼きたい時に、生地を解凍しておけば、成型からスタートできます。
このように冷凍生地玉を作っておけば、家でも簡単にパンを作ることができます。
実際にお店でも冷凍生地玉を使って、毎日パンを作っています。
・ミルヒブロート生地を使った「おすすめパン」はこちら↓↓
・コッペパン
・ラムレーズンロール
うちでプロぱんポイント
・水温調整
パン生地を練る時はいつも「水温調整」が必要です。
しかし、今回の生地の水分の大半は牛乳です。
基本的に、牛乳は冷蔵庫で保存していますよね。(常温保存用牛乳もありますけど、ほとんどの人が使っていないと思います。)
なので、牛乳を調温する必要がありますよね。
その時のやり方を紹介します。
私はこういう時は、液体材料を全部一緒にして湯銭をして調温します。
今回でいうと「牛乳、全卵、コンデンスミルク」です。
↓↓のように湯銭をしながら、混ぜて調温していきます。

「湯銭」といっても、鍋に火をかけてする必要はありません!!
電気ポットなどで湯を沸かして、それを↑↑の写真のようにボールに入れて使えばOKです。
思っているより、簡単に温度があがるので注意です!!

目標捏上温度:26℃
今回の水温(液体材料をまとめたもの)は24℃前後で調整しました。
↑↑参考にまで。
・「水温調整」についてはこちら↓↓
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