バゲットやハード系のパンを発酵させる時には、布(キャンバス)取りすることが多いです。
パンを布取りして最終発酵後、天板やスリップピールなどにパンを移してから釜入れをします。
この発酵したパンを布(キャンバス)から移動させる時に使う道具が「取り板」と呼ばれるものです。
製菓専門店やインターネットなどで買うことができます。
しかし、時々、家でパンを作るだけであれば、わざわざ買う必要はないかなと思います。
また、意外と自作して使っているパン屋さんも多いです。
実際に私が働いたことのある個人店では、「オーナー自作の取り板」を使っていました。
その時の「取り板」が簡単に作れて、尚且つ、使いやすかったので、皆さんにも紹介します!!
用意するもの
・薄い木の板orプラダンボール(100均or ホームセンター)
・ストッキング【60~80Dくらい】(100均or衣料店)

以上です!!
たった2つの材料で作ることができます。
そして、どちらも安価で手に入ります。
(今回は2つとも100均で揃えました。)
※ストッキングは何色でも構いません。
もし、糸がほつれてしまった時などに発見しやすく、異物混入を防ぎやすいので、パンと異なる色がおすすめです!!
また薄すぎるストッキングは、ほつれやすく、また、伸びすぎてしまい、すぐにダメになってしまいます。
それでは作っていきます。
作り方
1、プラダンボールをカットする
家庭では天板に乗せて焼くことが多いので、天板の大きさに合わせてカットします。
天板の中に入る大きさにカットすると、パンを移動させる時にスムーズに移せます。

↓↓カットしました。

2、ストッキングをカットする
伸ばしていない状態で、プラダンボールより一回り大きいくらいでカットします。
必ず、つま先側を使います!!
両側をカットすると、使用時にズレたり、結び目が邪魔になったりして使いにくいです。

3、ストッキングをプラダンボールにかぶせる
ストッキングをプラダンボールにかぶせます。
できるだけ、均等の厚さになるようにかぶせます。
角が引っかかって破けないように注意です。
もし、気になるようなら、角を丸くしておくと良いです。

4、空いている側を結んで出来上がり
最後に開いている側(つま先じゃない側)を結んで出来上がりです。
1回ではほどけるので、2回は結ぶようにしましょう。

完成です!!

実際に使用する
実際にバゲットをキャンパス布から天板に移してみます。

粉を少し振ってから、つかいます。

取り板の上にバゲットを転がして乗せます。

↓↓バゲットの綴じ目が上を向いています。

そのまま、転がすように天板に乗せます。

このように取り板を使って、バゲットや他のパンをキャンバス布から天板に移します。
ストッキングがあるおかげで、パンが板にくっつきにくく、また適度に滑るので、作業がしやすくなります。
実際に現場でも使われていますし、安価で簡単に作れるので、ぜひ試してみてください!!
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