日本人の知らない「水温調整」の話。その1

製パン豆知識
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皆さん、パンを作っているときに、「今日は発酵が速い」や「今日は全然発酵しない」などの経験がありませんか。

パンは生き物だから、多少のブレはしょうがないと思います。

そんな時「水の温度」を」調整することで、ある程度、そのブレの差を小さくすることが出来ます。


そこで、水の温度の調整方法をネットで調べると、↓↓のような計算式が出てきたことありませんか。


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うわ、ナニコレ?面倒くさいなと思いません。(私だけ笑?)

実はこの計算式を使うのは・・日本人だけなんです!! ??

え、じゃあ、外国人はどうするの?



これです。↓↓

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なんか、簡単に見えません?

計算式の答え(水温)は同じ24℃ですよ。

そうなんです。これが海外のパン職人が使う水温の計算式なんです!!

初めに捏上温度に「3」をかけて、あとは引き算をするだけで水温が求められちゃうんです。

引いて、かけて、( )の中をたして・・・そんなことはしません!!

調整温度とは、ミキシング時間や季節、手ごねの場合は手の温度(冷たい人と暖かい人がいます)によって変えていきます。

例)「ミキシング時間が少し短い場合」(右)や「手が冷たい人の場合」(右) ↓↓

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↑↑実際に私はよく「21」とか「18」をよく使います。
(※あとは経験を積んでいけば、30、24 とか、自分なりの数字が見つけられるようになります。)

このようにして、水温調整を行っていきます。



実際にパンを作る時、水温調整はとても大切です。(食感や匂い、見た目などにも関係します)

海外式水温計算式は慣れてしまえば、暗算でもできるようになりますし、電卓を使う場合も100均で売っているようなシンプルな電卓でもOKです。

私も日本のパン屋さんで仕事をしているときは日本式しか知らなかったので、いつも電卓と紙orホワイトボードを使って計算していました。(早朝の仕込みの時、( )のある計算は・・笑)

もし、皆さんがパンを作る際に水温調整で悩んでいたり、興味があったら、ぜひこの海外式水温計算式を使ってみてください。

そして、自分の調整温度を見つけてみてくださいね。

生地の捏上温度を制することができれば、今よりもっとパン作りが楽しくなると思います!!

さ・ら・に

↓↓私がこの海外式をおすすめする理由は計算がシンプルなだけではありません。↓↓

タニタTanita TT558 温湿度計

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