国別「リメイク商品」について。

製パン豆知識



人によっては「リメイク」という言葉を聞くと、あまり良い印象ではないという人もいるとおもいます。

しかし、飲食店で仕事をすると「リメイク」とは「自分の知識や技術の見せどころ」でもあります。

実際に「余りもの」や「少し古くなったもの」などを上手に使って「商品にしたり」、「まかない」にしたりもします。

また、「リメイク商品」として、たまに出していたものが、人気が出て「通常メニューに加えられる」なんてこともあります。


今回は日本の「パン屋さん」でよく作る「リメイク商品」を紹介します。

フランス生まれのリメイク商品


1、クロワッサンダマンド



「クロワッサン」のリメイク商品

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クロワッサンのリメイク商品です。

「クロワッサン・ダマンド」はとても人気の商品だと思います。
多くのパン屋さんで見かけますね。

前日の残りのクロワッサンをつかうところが多いとおもいます!!

2、クロックムッシュ&クロックマダム


「バゲット、食パン、カンパーニュ」などの大型パンのリメイク商品


↓↓クロックムッシュ

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↓↓クロックマダム

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バゲットや食パン、カンパーニュなどの大型パンを使ってリメイクすることが多いです。

前日に残ったものだけではなく、冷凍しておいたバゲットなどを使って作るお店もあります。


3、タルティーヌ


「バゲットやカンパーニュ、ライ麦パン」などの大型パンのリメイク商品


「タルティーヌ」とは、フランス式オープンサンドイッチの事です。

本来はバゲットやパンをスライスしたものに、ジャムやはちみつなどを塗ったものをタルティーヌと呼ぶそうです。

しかし、日本ではフランス式オープンサンドイッチをも呼ばれている通り、挟んでいないサンドイッチなので、野菜やハム、チーズなどを乗せて、食べることが多いです。


タルティーヌのいいところは「上に乗せるだけ」です。


簡単に作れるので、↓↓のような少し「変わり種」もよく見かけます。

↓↓フルーツなどを乗せた甘いタルティーヌもあります。

4、クロッカン


「クロワッサン生地、デニッシュ生地、パイ生地」などの折り込み生地のリメイク商品


日本のパン屋さんでは「パイ生地やクロワッサン、デニッシュなどの生地の切れ端」を利用して、よく作ります。

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「クロッカン」や「クイニーアマン」などのパンは、「クロワッサンの生地の残り」などを使ってリメイクします。

「あまり生地」を使うのは「リメイクじゃない」という方も多いとは思いますが、「捨てない、新しいものを作る」という考えでは似ているので、紹介程度です。

5、クルトン


「食パン、バゲット」などのシンプルなパンにリメイク商品


↓↓サラダなどによく乗っていますね。

6、ボストーク / ボストック


「ブリオッシュなどのリッチなパン」のリメイク商品

少しお酒の効いたシロップを生地に吸わせて、アーモンドクリームを絞って、その上にスライスアーモンドがたっぷり乗っているのが一般的です。

日本のパン屋さんでは「食パンやレーズンパン」なども使うことがあります。

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イタリア生まれのリメイク商品

1、パッパアルポモドーロ/パッパコルポモドーロ(パンのトマト粥)


「バゲットやカンパーニュ」などのハード系パンのリメイク商品


このメニューはあまり知られていないかもしれません。

しかし、イタリアンレストランであったり、カフェなどでの「まかない」として出しているところもあります。


パッパアルポモードロとは、古くなったフランスパンなどを水につけて、ふやかしたものを使う料理です。

日本語では「パンのトマト粥」と和訳されることが多いです。
その名の通り、パンを水にふやかして加えるので、お粥のような見ため、食感の料理です。

アメリカ生まれのリメイク商品

1、フレンチトースト


「食パンやバゲット」などの大型パンのリメイク商品


名前に「フレンチ」とあるから、「フランス生まれ」と、よく勘違いされますが、実は「アメリカ生まれ」と言われています。

開発した人(広めた人)の名前が「フレンチさん」だそうです。



↓↓喫茶店やカフェなどでは、アイスクリームなどを添えて食べますね。

↓↓「ベイクド・フレンチトースト」(オーブンで作るフレンチトースト)もあります。

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ドイツ生まれのリメイク商品

1、ラスク(ドイツ)


「食パン、バゲット、クロワッサン」などのパンのリメイク商品

ラスクは「ツウィーベイク」とか「ツーベイク」ともよばれ「2回焼いた、2度焼した」の意味があります。

普通のパンと比べて、2回焼いているため、水分が少ないく、保存性も高いです。

それから諸説ありますが、軍隊の保存食として作られたも言われています。


「ラスク」は基本どんなパンでも作ることができます。
「バゲット、食パン、クロワッサン、チョコパン」などいろいろなパンを使えるので、とても便利です。
なので多くのパン屋さんで「ラスク」は作られているとおもいます。

ただ、あんパンやクリームパンのように「中にフィリングが入っているパン」はラスクには向かないとおもいます!!

2、パン粉を使ったパン


「バゲットやカンパーニュ」などのあまり甘くないパンのリメイク商品

ドイツでは昔から「古くて硬くなったパンを細かくパン粉にして、新しい生地に加えて練る」という製法があります。

「パン粉を入れて新しく生地を作って、焼成する」ことで、全く新しい商品に生まれ変わるという考えです。

ドイツでは10%まではパン粉(古いパンで作ったパン粉)を使ってもいい。というルールがあるそうです。


つまり「新しい生地に10%以上のパン粉を加えて、焼成した場合、「新しいパンと呼ぶことはできない」ということですね。

まとめ

今回は「リメイク商品」というトピックで話していきました。

もちろん、すべてのカフェやパン屋さんで販売されているものが「リメイク」とは限りませんよ。

例えば、初めから、「クロワッサン・ダマンド」を作るために「クロワッサン」を焼いているお店もありますし、「食パンやバゲット」をパン屋さんから卸してもらって、それで「クロックムッシュ」を作っているカフェやホテルもたくさんあります。

なので、私が皆さんに紹介したかったことは、「リメイクでもできる」、「リメイクでもおいしい」ということです。

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