今回は「ミルヒブロート」の冷凍生地玉を使って「コッペパン」を作っていきます。
「ミルヒブロート」の生地のほかに「菓子パンやバターロール生地」、「食パン生地」などを使ってもおいしくできます。
※バゲットなどの油脂が入っていない生地や堅い生地などはコッペパンには向いていないので注意です。
・コッペパンにおすすめの生地はこちら↓↓
・ミルヒブロート
・バター生地レシピ
工程
今回は「ミルヒブロート」の冷凍生地玉を使うので、まず、解凍します。
コッペパンを作る前日の夜に、冷凍庫から冷蔵庫に移しておきます。
翌日の朝には解凍が完了しています。
その日に練った生地を使う方は【工程4、成形する】からスタートしてください!!
1、復温する
冷蔵庫から出してすぐの生地はとても冷たいです。
このまま成形して、発酵させると、生地の中心と外側の温度が違うため、きれいに発酵しなかったり、表面にぶつぶつ(フィッシュアイ)ができてしまったりします。
冷蔵庫から出したら、乾燥させないようにだけ注意して、室温に1時間くらい放置しておきます。
だいたい生地の温度が18℃前後になったらOKです。
↓↓冷蔵庫から出した生地は表面がつるっとしていません。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1229-576x1024.jpg)
2、丸め直す(パンチ)
復温が終わったら、生地を丸め直します
お店のミキサー(パンを捏ねる機械)とは違って、手捏ねで作った生地は、どうしてもグルテン形成が弱いです。
「パンチ(ガス抜き)」とは、発酵した生地を軽くつぶしたり、折りたたむようにして、生地に力をつける工程です。
なので、ここでの工程(丸め直すこと)で「パンチ」と同じ役割を持たせています。
↓↓丸めなおしました。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1230-576x1024.jpg)
3、ベンチタイムをとる
ここからは普通のパンを作る時と同じです。
分割→丸め→ベンチ→成形→発酵→焼成
ベンチタイムは、大体15~20分くらいとります。
4、成型する
ベンチタイムが終わったら、成形しています。
「少し長めの俵型」に成形して、型に入れます。
4-1、生地を軽く伸ばす
麺棒を使って、生地を伸ばします。
しっかりと伸ばす必要はありません。
麺棒を数回、転がして伸ばすくらいでOKです!!
↓↓麺棒で伸ばしました。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1247-1024x576.jpg)
4-2、生地の下側を中央に向かって折る
生地の下側を中央に向かっております。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/成形2-1024x669.jpg)
4-3、上側を中央に向かって折る
下側を折ったら、今度は上側を中央に向かって折ります。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1249-1024x576.jpg)
4-4、再度、上側から中央に向かって折る
指先を使って、向こうから手前に生地を持ってくるように折ると上手にできます。
↓↓再度、上側を折りました。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1251-1024x576.jpg)
4-5、上側から下側の端まで折る
ここでも指先を使って、生地を向こうから手前にもってくるイメージです。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1253-1024x576.jpg)
4-6、転がしながら長さを調整して、型に入れる
転がして形や長さを調整します。
ここの工程で先ほど指の後(成形5でついた指の後)はきれいに消えるので心配しないでください!!
コッペパンの型を持っている人はそれを使ってください。
もし、持っていない人はパウンドケーキの型(アルミ製・紙製)やクッキングシートを使うと良いです。
↓↓アルミ型は簡単に変型できるので便利です。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/アルミカップ型-1024x885.jpg)
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3N5YK9+4NATRM+3VF6+5ZU29)
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3NAJSV+28YZ1U+32PK+HW2Q9)
↓↓形と長さが整ったら、型に入れます。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1254-1024x576.jpg)
成形はこれで終わりです。
後は発酵させて焼成するだけです。
5、2次発酵(最終発酵)をとる
成型ができたら、最終発酵をとっていきます。
35℃で50分~1時間くらい発酵させます。
しっかりと発酵させていきます。
コッペパンは型に入っているので、しっかりと発酵させてボリュームを出すように発酵させてOKです。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1270-1024x576.jpg)
大体、2周りくらい大きくなっていますね。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1271-576x1024.jpg)
6、焼成する
190℃で予熱が必要です。
予熱が終わったら、190℃のオーブンに10~15分くらい入れていきます。
途中で前後向きを変えると、きれいな焼き色が付きます。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC_1288-1024x576.jpg)
※もし、途中でパンの上側が焦げそうな場合はクッキングシートをかぶせると焦げずに焼くことができます。
冷めたら出来上がりです!!
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/08/DSC_2433-1024x576.jpg)
このまま「ジャム」や「はちみつ」などをかけて食べてもいいですし、「焼きそばパン」や「ホットドッグ」などを作ってもいいと思います。
また保存しておきたい場合は、しっかりと冷ましてからジップロックなどに入れて冷凍庫で保存してください。
解凍する場合は、冷蔵庫or室温でゆっくり解凍すれば、べちゃべちゃになることなく解凍できます。
![](https://utidepropanblog.com/wp-content/uploads/2022/08/DSC_2453-1024x576.jpg)
うちでプロぱんポイント
・便利な冷凍コッペパン
ベイクオフベーカリーでは、冷凍生地や冷凍パンを使っています。
私が働いたことのあるベーカリーでも、某有名パン工場などで作った冷凍パン生地を使っていました。
そのなかでも、「コッペパン」ってすごい使い勝手がいいんですよ!!
そこのお店では「焼成後のコッペパンを急速冷凍したもの」も仕入れていました。
つまり、現場では解凍するだけで、コッペパンが使える状態になります。
ただ、解凍したコッペパンだけを売っても、おいしくないので、全然売れません。
なので、いろいろと加工して、新しい商品として販売します。
例えば、「揚げパンやジャムパン、フルーツサンド」、「ホットドックやコロッケパン、焼きそばパン」などなど、様々な種類のパンを冷凍コッペパンから作ることができます!!
皆さんも、コッペパンをたくさん作って冷凍保存してみはいかがですか??
・コッペパンのアレンジレシピはこちら↓↓
・「ベイクオフベーカリーについて」はこちら↓↓
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